浮気・不倫調査の現状

浮気・不倫調査の現状

(1)調査の目的

不倫・浮気調査の理由はご依頼者の事情で様々ですが、「不貞の事実を確認する」というのが基本と考えられます。
動かぬ証拠をまず掴んでおいて次に何をするかです。

1)相手に分かれさせる。
2)何かあったときの隠し玉にする。
3)不倫の事実を知ることで悩みから開放させる。
4)最終的には離婚訴訟や損害賠償請求の証拠とする。

等があげられます。

(2)手段

基本的には「パートナーや恋人の行動調査」となります。出かけてから帰るまでの行動を逐一記録する、つまり
「証拠映像として撮影する」という手段をとります。特定の人物を了解も取らずに撮影することは、違法になり
得ないのでしょうか?探偵が記録する証拠は、誰にも知られずに収集することに価値があり、それを第三者に
漏洩することが絶対にないという前提で調査が可能と考えられています。

(3)証拠になるもの

不貞行為を立証する為に、性交渉があったことについて合理的で疑いの余地のない程度の心証を裁判官に持たせる
為の状況証拠が必要となります。具体的には、性交渉そのものの写真、動画、録音や性交渉に関する内容のメール、
手紙のほかラブホテル、旅館、相手方住居への出入りについての写真、動画などを証拠として要求されます。

ラブホテルへの出入りの場合、

・ラブホテルに入った時と出た時の男女両名の顔や服装が識別できる写真、動画。
・ラブホテルの出入り口であることがわかる建物の全景もしくは看板等の写真、動画。
(注)住所の特定も必要となります。

旅館、相手方の住居の場合、

・性交渉があったと推定できる入ってから出てくるまでの時間の記録。
・女性の場合、服装や髪型、アクセサリーの変化の有無が確認できる写真、動画。
(注)性交渉のため服を脱いだことの推定ができます。
・手を繫いだり、腕を組む等の行為についての写真、動画。
(注)不貞行為を追認させる有力な証拠となります。

(4)依頼の多い季節

不倫・浮気のしたくなる時期は、秋と春と言われていますが実際には季節は関係ないと考えています。なにせ
人間の行動ですから不可解なことも往々にしてあります。出会い、酒宴などが多くなる時期があります。新入社員
歓迎会、忘年会や社員旅行のほかクリスマス、バレンタインデーなどで出会いがあったり、お酒で気持ちが緩んだ
りして相手と意気投合すると不倫・浮気の種になるケースは大いに考えられます。

出会い系サイトで知り合う場合は、季節には関係なく起こりえます。単なる性的欲求を満足させるためだけで
長続きはしませんが「ストーカー行為」の種になる危険性はあります。

(5)動きのある日の選定が決めて

偶然のケースは別として闇雲に稼動しても証拠が撮れるとは限りません。行動パターンを下見調査で調べ、
ご依頼者からの情報を元に稼働日を選定します。対象者と一番身近で過ごしているご依頼者が指定する日は、
確度が高くなります。対象者のメモや電話の会話からいつ密会するかがおおよその見当がつくからです。

入念に選定した稼働日であっても、動かないこともあります。調査員泣かせの行動です。経験から3回稼動して
1回動くという感じです。行動パターンをしっかり掴みさえすれば動く確度は更に上がります。

(6)撮影チャンスはわずか

写真で撮れるケースは、時間の余裕と誰にも見られていない状況が必要です。相手が動いているため瞬間を
切り取るのは至難の業です。探偵は、動画を撮った後スナップショットで切り出します。ホテルや住居への
出入りは、よそ見をしている間に過ぎてしまうことが多々あります。探偵は、複数台のカメラで出入り箇所を
連続撮影します。絶対に撮影チャンスを逃すことはありません。

(7)予期できない行動

対象者が予期しないような行動をとる場合があります。車の場合はコ型ユーターンやわき道にそれて停止する
など、徒歩の場合は電車に乗車した後発射前に降車したり、建物に入ってすぐに裏側の出口から出てきたりと
所謂「警戒行動」と言われるものです。こういう行動をとられた場合は、探偵は深追いしませんし即中止します。
調査員が所定の張込み場所で対象者車輌を確認し、いざ尾行開始となった時、車輌がわき道にはいり所在がわか
らなくなったことがあります。後で依頼者に確認すると、忘れ物を自宅まで取りに戻ったということで警戒行動
ではありませんでした。何が起こるかわかりません。

(8)辛抱できない人は探偵に向かない

張込みは長時間におよぶケースが多々あります。3時間程度なら我慢でき緊張も保てますが、5時間を越えると
さすがに緊張の糸が切れ掛かります。そうするとシャッターチャンスを逃し、再調査が必要になったりします。
我慢強い人であれば、7時間や8時間は辛抱できシャッターチャンスを逃しません。証拠が取れなければ、探偵
には向いていないと言わざるをえません。ラブホテルの出入りについて、3時間程度で出てくると予想しますが、
5時間以上滞在するケースもあります。そういう時に、疲れから緊張感が薄れ出てくるタイミングを逸したり、
違う車と見間違えたりします。こういうリスクを日頃からの訓練で解消していくことが重要となります。

(9)契約交渉

契約交渉(面談)は経営的にとても重要となります。初めから赤字になるような金額で受けると先の活動に影響
が出てきます。ご依頼者は、調査の方法とかよりも金額に意識が向いています。最初に状況やご依頼に至った経緯
をお聞きしている際も、「今、お金がない」とか「年金暮らしで」とか「失業中」など三味線を弾いてこられます。
探偵としては、ご依頼者のご希望に沿うよう調査内容を絞ったり稼働時間を削ったりして調査プランを提示するの
ですが、いざ事が始まれば「やることは一緒」ですので赤字にならないような金額で受注する努力が必要となって
きます。しかし、頑張りすぎると失注することもあります。

(10)対価は?

調査項目の中で最も単価/件が高いのが浮気調査です。通常二人で動きますが、車輌を使用すれば金額も高くなり
ます。3回稼動の場合、最も安くても30万円は下りません。通常は、50万円程度です。稼動回数が増えれば
金額は高くなり、10回稼動ともなると100万円超となります。映像が鮮明で決定的な証拠がとれる調査技術
レベルの高い探偵社であれば、少々高くてもすばらしい報告書に納得して契約いただけます。
「報告書のレベル=対価」となります。

(11)失敗する理由

最も大きい理由は、「対象者にばれる、感づかれる」と言うことです。尾行や張込みで、対象者に接近しすぎ
たり長時間目立つ場所で張込みをすれば、「つきまとい行為」や「不審者」として通報され、結果として失敗する
ことになります。ましてや、対象者に感づかれでもすれば、そこで調査は終了となりご依頼者も窮地に立たされる
最悪の事態が起こります。失敗しないためにも、「やりすぎ」は厳禁で風景の中に溶け込むようなスタイルが必要
となります。これらは、すべて下見調査を十分にしておけば避けられることですが・・・・。

(12)機材と映像処理

すばらしい報告書を作成するためには、投資が必要となります。撮影機材としてビデオカメラやディジタル
カメラ、ドライブレコーダの他偽装型の小型カメラやWiFiネットワーク接続が可能な超小型カメラなど挙げれば
きりがありません。しかし、機材の種類が豊富になってくると動画や画像の編集にかかる時間が大幅に増大します。
メーカによってファイルの形式が違うため複雑な作業になったり、高解像度画像ではフリーの編集ソフトでは時間
がかかったり編集できない場合が起こります。対応可能なファイル形式が多く高解像度画像編集を可能にする有料
の編集ソフトの導入が必要となってきます。

(13)一人では難しい

車輌での尾行、張込みでは、運転しながらカメラを操作して対象者を追いかけますが一人でやるのは、結構しんどい
ものがあります。見失った場合は、追跡装置も確認しながら車を操作する必要があり事故のリスクが高くなります。
二人で分担すると負担が軽減され失敗のリスクも下げられます。探偵をやり始めたころは、一人で稼動していたもの
ですが、失尾も多々ありました。徒歩尾行にしても、二人でやれば、途中で交代したり変装できるので「対象者に
ばれるリスク」が下がります。ましてや、ラブホテルに潜入する場合には、女性の相棒がいた方が怪しまれず
いい写真・映像を撮ることが可能となります

(14)違法調査とGPS

浮気調査で重要なことは、法律を遵守した調査が必要になります。調査の過程で違法となる場合があります。
「つきまとい行為(ストーカー行為)」、「プライバシー侵害」や「建造物不法侵入」が挙げられます。探偵は、
これらの法律に抵触しないよう「誰にもわからず」「深追いせず」「遠方から」監視と記録を行います。
事後は跡形もなくさっさと立ち去ります。車輌尾行では、GPSを取り付けることがあります。対象者に知られる
ことなく所在場所が確認でき失尾をしません。GPSは場合によっては、違法の可能性がありますので使用には
「ご依頼者の同意」など留意が必要となります。

(15)下見調査の重要性

下見調査が十分に適切に出来ていない場合、必ず失敗します。対象者の動きに合わせて動けば後手後手になって
「接近遭遇」の状態になり「ばれる」リスクが高まります。対象者の「行動パターン」を事前に把握することで、
突然の動きにもすばやく対応することができ、また対象者の行き先が予測できれば先回りして余裕でカメラを設置
できます。浮気調査成功の秘訣は、「下見調査」にあると言っても過言ではないのです。

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