パートナー(夫、妻)が気になる言動や行動をするようになった。おかしい?気になる。それとなく相手に確認するが、そっけない返事で納得できない。その後もこの状態が続くとなれば、悩みで気づかれしストレスが溜まります。相談相手もいない貴方は、探偵社に調査を依頼したいが、親身になって対応してもらえるのか?高額な料金を支払わされるのでは?などご不安に感じておられる方も多いのではないでしょうか?
実際、フリーダイヤルで受け、遠方から来て事務所外(喫茶店など)で契約し、調査は素人探偵に丸投げでまともな証拠も撮れず、挙句に対象者に発覚して逆に不利な立場に立たされる場合が報告されています。また、公安委員会に届出しているが事務所が存在しない、フリーダイヤルのみのバーチャルカンパニーが実在するのも事実です。
1.以下の探偵社は注意が必要
1)住所が不明で連絡先がフリーダイアル又は携帯電話のみ。
2)事務所以外で面会しようとする。(事務所がない、遠方からの契約)
3)契約書を作成しようとしない。
4)成功の条件を明確にしない。
5)調査料金の完全後払い制を強調する。
6)出張販売に伴うクーリングオフに対応しない。
7)失敗するリスクの説明がなく、成功することのみ強調する。
8)無理に契約しようとする。
誇大広告しているが、住所の記載はあるものの事務所が実在しない。双方の住所、氏名が記載された契約書を取り交わさない。いつまでに、どんな方法で、どんな証拠を得るのかを契約書に明記しないのは「責任の所在」を不明にして責任逃れを目的にしている探偵社です。「探偵業の業務の適正化に関する法律」第8条によれば、探偵社は依頼者に対し契約書面の交付ならびに重要事項の説明が義務付けされています。
調査料金は、各探偵社の業態(個人、会社や広告方法)や調査環境および調査方法に依存して変動します。見積もり段階では、ご依頼者からの情報や条件をお聞きした上で人員や期間を設定し見積もり金額を提示します。実際には、再調査や期間超過が発生し経費が増える場合がありますが、信頼できる探偵社は「事前承諾なし」に追加料金を請求することはありません。
特定商取引法では、事務所外での取引は訪問販売に相当するため「クーリングオフ制度」(8日以内)が適用されます。契約の際、この説明ができる探偵社は信頼できます。
料金後払い制を謳っている探偵社があります。契約段階で見積もった契約書記載の金額の全額または一部を着手時に支払うか、調査完了後の報告書納入をもって(残金)を支払うかの何れかの方法をとるのが通例です。後払いであるから安心ということではありません。一部の探偵業者では、調査中も中間報告をしない、依頼者との相談もなく勝手に稼動し時間を消化する。依頼者が電話しても「今のところ怪しい動きはない」とのいい加減な報告しかせず、調査の中止を連絡すると実稼動分の費用を請求される。証拠も取れていないのに払えないというと、顧問弁護士が債権回収すると言われたとの報告もあります。結果が出ないのに後払いの論理は成立しないと思います。結果が100%出せるとは限らないのです。
インターネットで探偵社を検索する際、「○○相談所」と謳う業者がありますが、探偵社ではありません。探偵事務所を比較して紹介し報酬を得る仲介業者です。クライアントから相談を受けて登録探偵社に仲介し広告収入を得ているインターネット仲介業者が横行しています。また、届け出た営業所外で相談所と表記してバーチャルオフィスで契約をとる業者も確認されています。
2.調査技術について
調査技術とは何をもって測れると思われますが?ご依頼者との間で交わした契約通りの結果が出せる(正確な証拠映像が撮れる)かどうかと考えています。しかも裁判証拠としても通用する報告書が提示できるかどうか、です。
開業間も無い経験の浅い素人探偵では、調査機材もお粗末で映像が撮れず失尾による再調査で時間だけ浪費し料金が上がったり、対象者に近づきすぎて発覚し以降の動きがストップして調査不可能になったりします。
経験豊富な探偵社は、尾行、張込方法にノウハウが蓄積され張込位置、撮影場所(望遠、暗視)や予備調査からの行動パターンの把握、複数人による尾行など調査手法に熟練し発覚することはまず無いと思います。また、常に調査技術の最新化に向け努力しています。
全国展開などと広告で謳っている業者をインターネット広告で見かけますが、実際に展開しているのは数社のみ(フランチャイズが主体)です。調査エリアの広さは結果がだせる強みでもありますが、料金が高くなるマイナス要因もあります。
兵庫県内で届出済み業者約220社の内、兵庫県探偵業協会主催の指導者研修に毎年参加する業者は50社程度で、残りの業者は活動が少なく殆どがペーパー業者の可能性があります。当事務所は、加盟する兵庫県探偵業協会主催の教育研修会に毎年参加し最新の探偵業法ならびに調査技術の情報交換により調査技術の向上に取組んでいます。また、調査エリアは、西宮市を拠点に地域密着の利点を生かした活動を行っていますが、探偵業協会加盟店間でネットワークを構築し、兵庫県全体への展開を図りつつあります。
3.契約時にチェックするポイント
1)実際に探偵事務所に出向いて契約しましょう。
・その業者は実在するのか?
・バーチャルオフィスで無いことの確認。
・教育研修等に参加し、適正な業務を行っているのか?注1)
2)疑問に思うことがあれば何度でも確かめましょう。
・親身になってくれているか?
・対応は誠実か?
・調査料金の内訳は明確なのか?
・調査着手から中間報告・最終報告(現場の証拠)は万全なのか?
3)契約書をきちんと作成しましょう。注1)
・依頼者、探偵社双方の氏名、住所の記載。
・署名・捺印し2通作成し各々が保管。
・調査内容、成功の条件(どこまでやるか?)の記載。
・作成年月日
・重要事項の説明(対価、秘密保持、契約解除の取り扱いなど)
・クーリングオフ制度(事務所外契約の場合)の説明
・成功しない場合の成果報酬の取り決め。
注1)平成19年6月から「探偵業の業務の適正化に関する法律」が施行されました。
法律により、探偵業社に対し探偵業務の適正な実施のために必要な教育を行う
ことや契約書面の交付などが義務付けられています。